アルキルリチウムは、アルキル基とリチウム原子が炭素-リチウム結合した、有機金属化合物。
問題集・試験では、代表的なものとして、ノルマルブチルリチウムが、よく出てくるが、すくなくとも5種類の物質が存在する。
ノルマルブチルリチウム
指定数量 10kg C4H9Li
●ノルマルブチルリチウムの性質等
色・形状 無色または黄褐色の液体
比重 0.765 ~ 0.84 資料によって若干違うので 約0.8で覚える。
融点 -76℃
不活性ガス中に貯蔵する。
白煙を発して燃焼。
重合反応用触媒(開始剤)として利用される。
ジエチルエーテル、ベンゼンなどに可溶。
空気と水に非常に敏感であり、空気に晒すとしばしば発火する。
水と激しく反応する。禁水性
空気中の酸素と反応して自然発火。自然発火性
ハロゲンとも反応し、有毒ガスを発生。ハロゲン消火剤は不適。
水、泡、強化液、二酸化炭素、リン酸塩類消火剤による消火はできない。
燃焼時の白煙は有毒ガスである。
いったん火災になると消火は困難。膨張ひる石、乾燥砂などのみ使用可。防止堤で囲む。
参考資料 :
乙種総合自習室 ノルマルブチルリチウム
アルキルリチウム:wikipedia
速攻ポイント
黄褐色液体。空気と反応。有毒な白煙を出す。 水と激反応。不活性ガス中に保存。 消火は困難。乾燥砂(乾燥砂は万能)を使う。 水系・ハロゲン消火剤は絶対使用しない。 |